PCウェル-リフレ工法 -PCウェルの耐震補強-
道路橋や鉄道橋の耐震性の向上は、安全な私達の生活には欠かせないことです。特に、兵庫県南部地震の設計指針により造られた構造物は早急に耐震補強が要とされています。
PCウェル橋脚とは、橋梁の下部構造形式の1つですが、その構造の特徴より、耐震補強が進められていないのが現状です。そこで、PCウェル橋脚の耐震補強に適した工法として開発されたのが、PCウェル-リフレ工法です。
特許番号:特許第3425762号、NETIS登録番号:KT-000063-V
工法概要
PCウェル-リフレ工法とは、補強鋼板を既設PCウェル橋脚に巻き立て、圧入ジャッキや圧入架台等により圧入し、水中不分離型無収縮モルタルにより既設PCウェル橋脚と一体化することによって耐震性能の向上を図る工法です。
適用条件
- 1.杭 径:φ1600mm~4000mm
- 2.土 質:礫質土(最大礫径が既設杭と補強鋼板の間より小さい)砂質土、シルト、粘性土、有機質土
- 3.梁下空間:4.0m程度(確保できない場合は、施工基面の掘り下げる)
特長
- 1.大規模な掘削・土留め工が不要であり、経済性に優れる。
- 2.狭い梁下空間での施工性に優れる。
- 3.周辺地盤や地下水などに影響が少なく、環境に優しい。
- 4.低騒音・低振動で環境にやさしい。
- 5.景観を大きく変えない。